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映画『#かくしごと』
アザービジュアル
◣_________◢─あの夏、私たちは確かに「家族」だった
血はつながらなくても、
私たちは強い絆で結ばれていた脚本・監督 #関根光才
出演 #杏 #中須翔真 #佐津川愛美 #酒向芳 #安藤政信 #奥田瑛二… pic.twitter.com/8hWKSCS4Pq— 映画『かくしごと』6.7(金)公開 (@kakushigotofilm) June 5, 2024
内容的に面白そうなので観てきました。
杏さんのイメージは映画というよりドラマですがポスターの表情にひかれての鑑賞。
認知症・虐待をテーマに描かれる現代劇
応援コメント到着✍#呉美保 さん@omipo314
 ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄「誰かを守るためについてしまう嘘を、大胆に見せながらも丹念に演じてみせる、俳優、杏の嘘なき執念が、そこにある。」
🎬『#かくしごと』6.7(金)公開https://t.co/0bi5tLpwFf pic.twitter.com/RMylHuAzvJ
— 映画『かくしごと』6.7(金)公開 (@kakushigotofilm) June 3, 2024
絶縁していた父が認知症を患い、一時的に介護の為に帰る事になった主人公の千紗子(杏)。
帰宅すると、父・孝蔵(奥田瑛二)が娘の顔もすっかり忘れ他人のように振る舞う。
認知症は今では切っても切れない現代。
老人世帯も増え今後、認知症にかかる方も増加するとか…。
そんな役を、さすがベテランの奥田瑛二さんは見事にこなしていた。
自分の趣味である粘土工芸に没頭している姿はとてもリアル。
そんな状況の中、介護生活になる前に千紗子は気晴らしに友人と居酒屋へ。
その帰り道にアルコールを少し入れた友人が飲酒運転中に少年をひいてしまうのであった。
こういう所は田舎あるある。
住民が少ない小さな村や町だと、なぁなぁな飲酒運転がわりとある。
とにかく飲酒運転ダメ!絶対!
しかも、自分の保身ばかりを考え、警察には行きたくないと泣きながら訴える姿がまた寒い。
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映画『#かくしごと』
公開まであと❹日📅
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#佐津川愛美 さんからコメントが到着📹『かくしごと』をどんな方に観ていただきたいですか?@aimi_satsukawa pic.twitter.com/Ybs548NM7M
— 映画『かくしごと』6.7(金)公開 (@kakushigotofilm) June 3, 2024
それでもそんな役がよく似合う、友人役の佐津川愛美さん。
なんか卑屈な役が似合うんですよね…表情とか言い方とか。
そう懇願されて自分の家に気を失ったままの少年を連れて帰る二人。
汚れた服を脱がそうとすると、身体には虐待の跡が…。
後日、テレビをつけると川に流され行方不明の少年を捜索中というニュース。
だが捜索中にも関わらず、少年の家族は東京へ帰ってしまったという。
その事を聞いた千紗子は、少年の虐待の事も考えこの家で守る事を決意するのであった。
この時点で、物語は渋滞しまくりで情報量が多い。
正直詰め込みすぎでは?と思ったものの中盤より少しづつ緩和していく。
疎遠だった父との距離
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映画『#かくしごと』
公開まであと❸日📅
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とにかく認知症を患う父役の奥田瑛二がいい。
土だけ一日中いじる姿、ごはんをこぼしながら無性にかきこむ姿、財布を盗んだなという泥棒よばわり。
嫌いだった父の変りゆく姿に、だんだんと娘もイライラし疲れていく。
家族ですらも忘れてしまう認知症。
だが、時折みせる家族ですらも知らなかった記憶。
かくしごととは様々な形で存在する。
そんな姿の父と言葉に、泣きだす千紗子にこちらまで泣けてしまった。
誰しも経験するかもしれないこの状況に、いろんな感情が込み上げる。
守る為にかくしたもの
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映画『#かくしごと』
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◣_________◢─私のこと、お母さんって呼べる?
杏「共犯関係に持ち込む“罪深い”セリフ」
脚本・監督 #関根光才
出演 #杏 #中須翔真 #佐津川愛美 #酒向芳 #安藤政信 #奥田瑛二🎬『かくしごと』6.7(金)公開… pic.twitter.com/IG5TuOsSCB
— 映画『かくしごと』6.7(金)公開 (@kakushigotofilm) June 5, 2024
虐待したであろう家族から引き離すために、誘拐という形となっても少年を守り続ける千紗子。
父の介護と共に、少年を息子として偽証し、一つ屋根の下で三人家族として過ごしていく。
その時間は、疎遠だった父と、少年との間に違う形の家族愛が生まれつつあった。
だが、その均衡はいつか破られる。
わかっていながらもそれぞれのかくしごとは隠しきれない大きさなのだから。
強引で無理がある気もする設定とはいえ、その時間帯はとても優しい時間になってました。
少年役を演じた中須翔真君の存在はちょっと大人びすぎてないかと思っていたけれど、それが正解だったのかという個人的に納得。
今後も期待しております。
そしてこの映画の癒し役。
亀ちゃんと呼ばれる町医者役の酒向 芳がいて本当によかった。
この人がいてこその成立していたと思う。
ラストは唐突すぎる流れで余韻が生まれなかったのが残念。
いい作品でありましたが、意味はわかるけれど急にシャッターを閉められた感があり余韻がなかったなぁ…。
というわけで今作、劇場で観るべきかどうかですが…
- 認知症の父という設定にひかれる方。
- ベテラン揃いで安心してみれる一つの家族愛の姿。
- 現代の病が網羅した中、その荒波を超えようとする主人公の姿。
そんな内容が気になる方は是非に。
以上くろいぬでした。